山田義裕のホームページにようこそ
スペイン、ポルトガル,イギリスの16-17世紀の造船・航海術を中心としたペーパーと翻訳、その時代に日本が西欧から
導入した航海術について、池田好運の「元和航海記」と嶋谷市左衛門関連の「船乗りひらうと」等、江戸時代の航海術書
に関するペーパーが中心のホーム・ページです。
2024年10月31日
石巻に在るサン・ファン館が10月26日にリニューアル・オープンされ、村井県知事のもと記念式典が行われましたので出席しました。
同館は伊達政宗が派遣した支倉常長の遣欧使節団を乗せてメキシコに渡ったサ・ファン・バプチスタ号の実物大模型を展示するために
造られた博物館です。
同船が東京の船の科学館に1996年4月に回航されて来た時に乗船して見学した時の写真です。
同船は経年劣化していたところに、海岸に展示されていたため大震災の津波に襲われ、決定的なダメージを受けてしまいました。
しかし博物館は高台にあり、難を逃れ、今回この宮城県慶長使節船ミュージアムの展示のリニューアルが行われ、新たな開館に到りました。
実物大模型の代わりに、FRPの4分の1の模型が置かれ、その横の回廊に船の建造・船内での生活・航海術などを紹介する壁画や模型等が
新たに展示されました。
2024年9月12日
今回はアメリカの2隻の帆船をご紹介します。1隻はドイツ生まれで、今でもアメリカの沿岸警備隊の練習艦として活躍しているイーグル号。
もう1隻は19世紀に建造された木造のフリゲート艦で、現在は博物館として展示されているコンステレーション号です。
10年以上前になる2011年10月にアメリカのボルチモアで博物館船となっているフリゲート艦のコンステレーション号を見学に行きました。
そうしたら、同号の隣に沿岸警備隊の帆船練習船イーグル号が入港しており、一般公開をしていたのです。まずは、イーグル号をご紹介します。
同船はドイツにおいて、1936年にホルスト・ウエッセル号として進水しましたが、戦後アメリカ海軍に接収されイーグル号となり、今でも練習船
として活躍しています。排水量1813トン、全長90m、3檣バークです。
そしてコンステレーション号に乗船見学をしました。博物館なので、船内に入れるかと思っていましたが、この日船内の展示をしておらず、
残念ながら甲板までしか見れませんでした。
2024年9月4日
次にご紹介するのはエクアドル海軍の練習帆船グアヤス号(Guayas)です。メキシコに駐在していた時にキューバに旅行し、ハバナに滞在した
のですが、白い帆船が入港してきました。エクアドル海軍の3檣のバーク型船で、排水量1321t、全長78.4mです。乗組員150人、訓練生80人
が公称の数です。翌日(2017年8月13日)に乗船見学しました。隣にはSMCのクルーザーのオペラ号が居ました。ピンク色のキャデラックの
オープンカーのタクシーで1962年のキューバ危機の時のミサイル、戦闘機、高射砲等が展示されている丘に登り、港を俯瞰しました。
この帆船は1977年のスペイン製、船名のグアヤスというのはエクアドルの川の名前で、スペインの植民地時代の中南米における最も古い
造船所がその河口にありました。マニラ・ガレオンの中には此処で建造されたものもあります。「16-18世紀のスペインのアメリカ植民地における
造船」38construccionnavalspanishamerica.pdf へのリンクに書いてあります。また、この造船所はオランダの海賊に襲われました。オランダの
海賊はカリブ海ではなく、南米の太平洋岸を狙いました。その海賊の船隊の一つにウイリアム・アダムス(三浦按針)がピロートで乗船していました。
これらのオランダの海賊とスペインとの戦いは「16-18世紀のスペインのアメリカ植民地における二つの艦隊 −海賊との戦い」
39dosspanisharmadasenamarica.pdf へのリンクに書かれています。
ハバナ港に入港したグアヤス号 丘から俯瞰したハバナ港 礼砲用の小さな大砲
士官さん達と 近くの支倉常長の記念公園 アメリカのオールドカーとグアヤス号
2024年9月3日
先週一週間、イタリア海軍の帆船練習船アメリゴ・ヴェスプッチ号が東京国際クルーズ・ターミナルに停泊し、一般公開をしました。
見学をしてきましたので、写真を載せます。同船は1931年竣工の3檣全装帆船(26帆)で、満載排水量4000t、全長100mの大型帆船です。
速度は公称、帆走時16ノット。エンジン搭載。乗員は訓練航海時に400〜450名。今回は世界一周の途中で、ロスアンゼルスから来ました。
これから喜望峰経由で帰国する予定です。 この機会に、筆者が乗った世界の帆船を紹介しようと思います。
2024年7月28日
ご紹介したいテーマは1618年(元和4年)に池田好運によって書かれた「元和航海記」(「元和航海書」とも呼ばれる)に関する研究です。
同書は航海士マノエル・ゴンサルから教えられた当時世界の最先端を行くスペインとポルトガルの航海術をまとめた手写本で、京都大学に1本
だけが保存されています。書かれた内容は極めて正確であるのみならず、池田好運の航海術に対する取り組みの高邁な志が序に述べられており、
17世紀初頭の日本人の西洋の科学技術への取り組みを示す素晴らしい例となっています。当時未だ日本語には無い天文学と航海術の用語を、
好運は翻訳を試みてはいますが、かなりの用語をポルトガル語(スペイン語ではなく)を片仮名にして表記しています。その点から、筆者はマノエル・
ゴンサルはポルトガル人であると考えています。
7年間のブラジル滞在時にポルトガルの航海術と地図製作術の古書と研究書をかなり集めることが出来たので、元和航海記に書かれている
ポルトガルの航海術の原典、まずはこの書物の大半を占める太陽の赤緯表の原点を探ることにしました。帰国後の1990年から、リスボンの国立
図書館とFAXによるやりとりをして古書や研究書のコピーを送ってもらいました。しかし、10年かかっても原典は出てきません。その間にしたことは、
当時のやり方でこの4年間の赤緯表を自分で作成することでした。そのために、41冊のポルトガルとスペインの航海術書の古書とその研究書の太陽
の赤緯表の部分を翻訳しました。14年前に翻訳は完成していましたが、今まで公開したことがありませんでしたが、「太陽の赤緯表の作成:
16-17世紀のポルトガルとスペインの太陽の赤緯表とその研究書の翻訳」(254ページ)として1.14)に載せました。」
75makingsoldeclin.pdf へのリンク
そして、その他の事項を研究することでした。その中で、元和航海記に書かれている地球の大きさに係ることをまとめた一つが「海事史研究 第60号」
に掲載された「元和航海書と南蛮の距離 −グラウとレグア」でした:3grauandleguagenna.pdf へのリンク
もう一つが2010年7月の日本海事史学会の例会で発表したマノエル・ゴンサルの素性を追い求めた「元和航海記のピロート −16〜17世紀
スペインにおけるピロートの制度−」:5pilotogenna.pdf へのリンクです。これはスペインがセビリャに設立したインド商務館がアメリカの植民地
との通商を全てコントロールした中で、航海術についても細かく管理をし、ピロート(これは現在の港湾や海峡でのパイロットではなく、航海全体を
導いた広い意味での航海士です)の資格試験を行い、1580年のポルトガル併合からはポルトガルもその管理下に入りました。
アストロラーベなどの航海測定器具についても検査を行い、欽定合格印を刻印しました。元和航海記のアストロラーベの図も欽定合格品を伺わせる
ものです。
元和航海記のアストロラーベの図 同書 クワドランテ(四分儀)の図
2024年7月06日
この程、読み難くてご迷惑をかけていた画面を若干なりと改善してみました。
そして、各ペーパーを最初に掲載する際に、どのようなテーマであるかを説明することを疎かにしてあったものを改めてご紹介して行こうと思います。
*最初のテーマは、近代のスペイン北部のバスク、ビスカヤ、ガリシアにおける造船所がいかなるものであったかを扱った「17-18世紀のスペインの
造船所」です。当時の造船所の製図室、板を曲げる蒸気釜、タールの溶解釜、等々建造用の設備だけでなく所内での肉屋、八百屋、等々の店舗や
学校等の生活施設の様子も詳説し、地図と実際に訪れた時の写真を入れています。
(下記の掲載したペーパーへのリンクでは、3.スペインの船、造船、航海術、 通商に関したものの11)として掲載)
31spanishastillero17and18c.pdf へのリンクそして、これらの造船所で建造された大型化した戦列艦に使用する材木が、どの様に植林され、
管理されたかを扱った「造船材森林の管理 :16-17世紀スペイン北部の状況」です。400トネラーダの船(伊達政宗がスペイン人に建造させ、
支倉常長がメキシコへ渡ったサン・ファン・バプチスタ号と同じ大きさ)は1500本の樹木を必要とした。この木材資源の競合相手はどんぐりを食べる
イベリコ豚、生活の薪、建築資材、製鉄用の木炭、その他にメキシコから輸入した皮を鞣すためのタンニンさえもありました。(掲載したペーパー
へのリンクでは3.スペインの船、造船、航海術、通商に関したものの12)として掲載)33spanish17cwoodforship.pdf へのリンク
アスチジェーロの市役所に保管されている18世紀の造船所を再現した模型 フェロール市の造船博物館のレアル・フェリッペ号を建造している模型
*2014年10月に、上記の「17-18世紀のスペインの造船所」を執筆するに当たって、現地を調査、確認の目的で、スペイン北部(バスク、ビスカヤ、
ガリシア)の16-18世紀の造船の故地を訪れました。また、この時フランスのロシュフォールにも出向き、古い乾船渠群と海事博物館、
薬学博物館を見学し、次いで、それまでも何度も通っていたオランダのレリーシュタットに行き、英蘭戦争の旗艦ゼーベン・プロビンチェン号
のレプリカの建造の進展具合を確かめました。25visitoldshipbuildingplaces.pdf へのリンク その報告書を掲載したペーパーへのリンク
では4.2)「スペイン:バスク、フランス:ロシュフォール、オランダ:レリーシュタット 造船の故地と復元船を巡って」として載せました。
サン・ファン号が復元されているアルバオーラ造船所を右手に見る 建造開始後2ヵ月のサン・フアン号のレプリカ:筆者撮影
ロシュフォールで最も古い乾船渠:筆者撮影 オランダのレリーシュタットで建造中のゼーヴェン・プロヴィンチェン号:筆者撮影
2024年7月03日
6月29日に開催された日本海事史学会第62回総会で行った特別講演のペーパー「17世紀初頭の英国における造船の諸文書」(70ページ)
を4.イギリスの造船に関したものに12)として載せました。未だ刊行されていないマシュー・ベイカーの「船大工術の断片」、そして1600年頃に
アイザック・ニュートンが自筆で手写した「1600年頃の造船の手写本:ニュートンによるコピー」、そしてマシュー・ベイカーの高弟のジョン・ウェルズ
が著したと思われる「1620年頃に書かれた造船に関する論文」の3文書を紹介しています。71englishipbuild17cdoc.pdf へのリンク
また、「1600年頃の造船の手写本:ニュートンによるコピー」と「1620年頃に書かれた造船に関する論文」の両論文の全文の翻訳を13)と
して載せました。72englishshipbuildalltraansl.pdf へのリンクまた同講演で用いたパワーポイントを14)に載せました。
73englishippowerpo.pdf へのリンク
マシュー・ベイカーのガレアッセ船の図の筆者による模写 ニュートンによるコピーの断面図
2024年3月19日
3月16日に按針会インターネット講演で発表したペーパー「ウイリアム・アダムスの頃の英国の船渠」を4.イギリスの造船に関したものの9)に、
68anjinenglishearlydock.pdf へのリンク。その時に使用したパワー・ポイントを10)に載せました。69anjinenglishdockpowerpo.pdf へのリンク
英国は中世末期から、ヨーロッパの他国に先駆けて、乾船渠(ドライ・ドック)を使用していましたが、それは極めて初期的な形で、後世になって
「マッド・ドック」と名付けられました。そして、オランダ船リーフデ号で来日して徳川家康に求められて2隻の西洋型帆船を建造したウイリアム・
アダムスがロンドンで船大工の徒弟修業をしていた頃に、開閉式のゲートが実用化され、乾船渠は今日の形に大きく近づきました。
その発達の歴史を、英国の造船所のロケーションの移転の歴史と共に考察しました。
このペーパーのために使用した英文の書物と論文のかなりの部分を翻訳した「乾船渠前史と英国最初の乾船渠関連翻訳」(340ページ)を
4.イギリスの造船に関したものに11)として載せました。70transengearlydockbookrev.pdf へのリンク
「バーロウズ・ジャーナル」よりメッドウェイ川のマッド・ドックの部分 チャタム造船所の模型(1774年製)
大英博物館所蔵 グリニッジ海事博物館所蔵
2023年12月20日
11月15-17日で、アフリカ西岸沖にあるポルトガルの自治区マデイラ島で開催された国際海事科学史 第20回会議(XX International Reunion
for the History of Nautical Scienceに出席し、「日本における初めてのクレードルによる進水」を発表しました。これは2022年12月の日本海事史
学会例会で発表したペーパー「クレードルによる進水の歴史−ヘダ号、開成丸、戦艦武蔵」62historycradlehedakaiseimaru.pdf へのリンクを元に、
要約し外国での発表用にしたものです。5.その他の8)の(1)に英文のペーパー”The First Ship Launching by
Cradle in Japan"を、(2)にその
日本語原稿を、(3)に発表に使用したパワーポイント67firstlaunchingcradlejapanpowerpoint.pdf へのリンクを載せました。同会議への出席の
機会に、スペインのサンセバスチャンを訪れ、サン・ファン号のレプリカの建造状況を見学してきました。第4回目の訪問です。コロナの影響で、
工事は遅れていましたが船体はほぼ完成の域に近付いています。
「戸田浦における露国軍艦建造図巻」(東洋文庫所蔵) 進水の場面 筆者作図のクレードルに乗ったヘダ号正面と背面の図
サンファン号のレプリカの建造 サンセバスチャン、2023年11月の状況
カナダのニューファンド・ランドのレッド・ベイでサン・ファン号の海中調査(報告書より) サン・ファン号の肋材の引上げ(報告書より)
2023年5月25日
先日の海事史学会例会で発表した「欧米における考古学的発掘、保存、レプリカの建造」を5.其の他の7)に掲載しました。
64archaeologpreservrepulicshipeurop.pdf へのリンク
欧米では古い船が何隻も良好な状態で発見されています。発掘された船の多くは博物館に於いて見ることができますが、PEGによる保存処理
には17から18年という長い時間がかかっています。 しかし、保存のために敢えて元の場所に埋め戻された例もあります。
また様々なレベルのレプリカが建造されています。報告時のパワーポイントです。ただし、PDFなので、動画は除いてあります。
74excapresreprica.pdf へのリンク
メアリー・ローズ号の引上げ 引上げられたヴァサ号
2022年12月21日
先日の海事史学会例会で発表した「クレードルによる進水の歴史 -そしてヘダ号、開成丸、戦艦武蔵」を、5.その他の6)(1)に掲載しました。
イタリアのガレー船、大航海時代のポルトガルの巨大なナウ船、近代のものに近付いたスペインのガレオン船用のクレードルを当時の書物
と図像で紹介しました。 近代になるとスェーデンのアフ・チャップマンがオランダのクレードルを使わない進水、そしてフランス、英国のクレードル
を絵による対比で説明しており、フランスの造船技師もクレードルによる進水の改革を述べています。英国は乾船渠が発達したこともあり、
スリップ・ウェイでのクレドール進水に関する主な書物の登場は19世紀を待ちますが、D.スチールによって詳しく知ることが出来ます。
これらは全て、11月16日に当ホームページ5.その他の6)(2)、(3)、(4)に掲載しています。そし日本については、ロシアのディアナ号の遭難に
会った乗組員を母国に返すために建造されたヘダ号の進水にクレードルが使われ、日本に導入されたので、その時のクレードルの推定再現図
を作製しました。最後に戦艦武蔵のクレードルによる進水について、昭和22年の造船協会で発表された論文を紹介しています。クレードルに
ついては17世紀から論文や書物が書かれたので、それらを翻訳しました。まずは年代的に古いイタリア、ポルトガル、スペイン、そしてフランス
のもの、次に英国のものを5其の他の2)、3)、4)クレードルに関する書物の翻訳として採録しました。
ベローナ号のクレードル付き模型: グリニッジ海事博物館 ジェームス・ピークのクレードルの図(1859年)
仙台における開成丸のクレードルによる進水図(東京国立博物館所蔵) マノエル・フェルナンド「船大工術の図面の書」のクレードル、
ポルトガル、1616年
2022年2月12日
昨年末の海事史学会例会で発表した「元和航海記の朔望表の原典を求めて」を1-13)に掲載しました。元和航海記の太陽赤緯表の原典を
見つけてからこの方、長年にわたりその朔望表の原典を西欧の航海書・天文表の中に探してきました。赤緯表のようにズバリそのものは現れ
ていませんが、未だ日本では紹介されたことがないと思われる西欧における朔望表の誕生の歴史を詳しく紹介し、なぜ赤緯表のように原典が
出てこないかの理由について考えをまとめました。
元和航海記の朔望表 1493年のグラノラックスの朔望表 黄道帯の人体影響図 大英図書館
2021年4月26日
直近の海事史学会例会で発表した「16世紀末−17世紀初頭のスペインとポルトガルにおける船殻の設計と建造」を3-16)に掲載しました。
当時は図面から船が造られたのではなく、簡単なスケッチと寸法と比率を用いて、海浜や河岸で型板が作られ、それに基づいて建造が行われ
ました。そのような素朴な環境の中でどのように船殻が設計されて建造されたかを、当時の原典となる文書を用い、図を多用してなるべく
分かりやすく解説しました。
スペイン:アントニオ・ガスタニェータ「王の艦船を造る技」(1688年)より スペイン:ガルシア・デ・パラシオ「航海指南書」より筆者が3DCGを作成
2020年10月30日
16世紀末・17世紀初の英国の造船に関する手写本の翻訳の「造船論」の部を4-2)に掲載しましたが、「索具論」の部が完成しましたの
で4ー8)に載せました。当時としては珍しく索具(rigging)を扱った論文で、ピリオド模型の製作者には又とない資料です。しかし船体とは
異なって様々な当時の名称の索具、部材が出て来て、読むだけではなかなか理解が難しいので、助けとなる150枚程の図や写真を挿入
しました。基本的な概念の理解のために、必ずしも当時の図像だけに限っていません。また編者のR.C.アンダーソンの「17世紀の索具」、
マンウェリングの「海員の辞書(1644年)」などから関係した部分の多くの引用をしました。なお、4-2)の「造船論」と今回の4-8)「索具論」は、
本来1958年に出版された英国海事史学会の1冊の小冊子にまとめられているものなので、両論を合体したものを6-7)に掲載しました。
「江戸時代の西洋航海術−南蛮流の余韻とオランダ流ー」を1-12)に掲載しました。「元和航海記の余韻」、「嶋谷市左衛門によるオランダ流
航海術書」、「嶋谷系の書物の後続写本」、「空白の100年、オランダの航海術書の翻訳」の三つの柱から成っています。江戸時代の西洋航海術、
その影響を受けた暦学と測量術の書物の所蔵図書館を訪ねて、原本の写真を撮らせていただき、その結果をまとめました。
嶋谷の「船乗りひらうと」のアストロラーベ゙ 嶋谷市左衛門:北極星見様の図
2019年12月
日本海事史学会例会(2019年12月)で「4-1)16世紀末ー17世紀初頭の英国の造船における数学の導入」を報告しましたので、
これを掲載しました。ポルトガルとスペインを造船に於いて追い越しつつあった英国は、航海術の発展に力を入れ、そのために
数学が発展し、特にネイピアの対数の発明は大きく寄与した。そして、造船にも及んだ。しかし、数学の導入には、アラビア数字
が不可欠であり、また紙が自由に使得ることが前提となった。ジョン・ハリオットの手稿本を紹介した。
ジョン・ハリオットの手写本 大英図書館
2018年11月
2018年11月中旬に大西洋のアソーレス諸島で開催された国際海事科学史第18回会議に出席し、「1-11)Art of Navigation in the
Edo period of Japan -Reverberation of Iberian way and Coming Dutch
way」を発表しました。同会のポルトガルのドミングェス会長、
今回の会議の議長として「1800年以前のオランダの造船」等多くの素晴らしい著作を著しているアンガー博士、「スペイン国王のための6隻の
ガレオン船」のカーラ・ラン・フィリップ教授、また「ピリ・レイスの地図」のマッキントッシュ等の錚々たるメンバーが揃っていたので、スナップ写真
を載せました。
アンガー議長とカーラ・ラン・フィリップ教授 左隣は新会長のアウグスト・サルガード リスボン大教授 故ドミングェス会長と共に
上記会議に出席後スペイン北部のサン・セバスチャンを訪れ、カナダのレッド・ベイで発掘されたビスカヤの捕鯨船サン・フアン号の
レプリカの建造状況を見てきました。同船の竜骨が置かれた2014年に初めて訪問して、これが3回目になり、船体の建造はかなり進ん
でいました。今回の訪問の主たる目的は、この船の発掘によって、16世紀後半のスペインで英国と同じ船体横断面の設計方法が採用
されていたという報告を目で確かめることでした。 この報告との関連で、16世紀末・17世紀初の英国の造船に関する手写本を翻訳
すると共に、関連した研究論文も翻訳しました。この手写本の中には、かのアイザック・ニュートンが自筆でコピーを行った本も含まれて
います。今まで、スペイン語やポルトガル語に比して英語は読解に困難を感じる方が少ないと考えて、翻訳したものは掲載しませんでしたが、
他のヨーロッパ諸国との対比において英国の文献も深く読み下げることが重要であると痛感したので、この度イギリスの造船に関する1項目
を設け、そうした翻訳を何本か4-2)、4-3)、4-4)、4-5)、 4-6)、4-7)に掲載しました。
サンセバスチャンにおけるサンファン号のレプリカの建造(2018年11月)
掲載したペーパーへのリンク
1.元和航海記と嶋谷市左衛門の航海術に関連したものです。
1)元和航海記に導入された天文航海術の簡単な紹介:1navigationartnanban.pdf へのリンク
2)「大航海時代開幕時のポルトガルの航海術」:16portuguese15cnavart.pdf へのリンク
3)2012年10月にドイツで開催された国際海事科学史学会で発表した元和航海記の紹介の英文を和文に翻訳しました:2ihnsgennajapanese.pdf へのリンク
この和文に翻訳した同学会で発表した英文そのものは7)に載せています。
4)「海事史研究 第60号」に掲載された「元和航海書と南蛮の距離 −グラウとレグア−」:3grauandleguagenna.pdf へのリンク
5)「海事史研究 第63号」に掲載された「元和航海書の太陽赤緯表の原典」:4originofsolartablegenna.pdf へのリンク
6)2010年7月海事史学会例会で発表した「元和航海記のピロート −16〜17世紀スペインにおけるピロートの制度−」:5pilotogenna.pdf へのリンク
7)Japanese Book of the art of Navigation "Gennakoukaiki"(1618)
by Kouun Ikeda:22ihnsgennapaper.pdf へのリンク
これは、2012年10月にドイツのブレンマーハーフェンで開催された"XVI International Reunion Bremerhaven"
by International Committee for the
History of Nautical Science で紹介した英文そのもののペーパーです。
なお、この論文の日本語訳は上記の3)「2012年にドイツで開催された国際海事科学史学会出発表した元和航海記の紹介」を和文に翻訳しました」です。
8)「元和航海記/南蛮流航海術は何処へ行ったのか?オランダの航海術は導入されたのか?」:35nanbanolandanavart.pdf へのリンク
9)Introductin of European Art of Navigation into Japan,16th to 18th century:37introductofeuropnav16to18.pdf へのリンク
2016年6月オーストラリア、パースで開催されたICMH7(国際海事史学会)で発表したペーパーです。8)の英語版です。
10)2018年10月20日の海事史学会例会で発表した「嶋谷市左衛門関連書物についての新所見」です。
按針之法には太陽の赤緯表が付帯していた。日本へ伝来した太陽子午線緯度法は天頂距離用:40shimayanewobservation.pdf へのリンク
11)2018年11月12-14日、アソーレス諸島サン・ミゲル島の大学で開催されたXVIII International Reunion
for the History of Nautical Scienceで発表した「 Art of Navigation of the Edo
Period of Japan - Reverberation of Iberian way and Coming Dutch way」です:41paperforXVIIIIRHNS.pdf へのリンク
12)「江戸時代の西洋航海術−南蛮流の余韻とオランダ流ー」53europeannaviartedoera.pdf へのリンク
13)「元和航海記の朔望表の原典を求めて」57lookfororiginaloflunaryofgenna.pdf へのリンク
14)「太陽の赤緯表の作成:16-17世紀のポルトガルとスペインの太陽の赤緯表とその研究書の翻訳」75makingsoldeclin.pdf へのリンク
2.ポルトガルの船、造船、航海術、通商に関連したものです。
1)ポルトガルの「ナウ船造船の書」の著者を紹介した「16世紀ポルトガルの奇才・冒険家 フェルナンド・オリヴェイラ」:7fernandooliveira.pdf へのリンク
僧侶でありながら、宮廷で王子達に文法を教え、外交官のような真似をしたり、スパイをしたり、
ついには海賊に捕まったりという破天荒な人生を送ったが、最後は造船、海戦術に関する重要な作品を残した人物のエピソードをまとめました。
2)「大航海時代のポルトガルのカラヴェーラ船とパタッショ船」:15portuguesecaravelpatacho.pdf へのリンク
ポルトガルの探検航海に使われたナウ船とは異なる軽快なカラヴェーラ船、そして艦隊の連絡船など
快速船として、そして日本との交易にも使われたパタッショ船について。
3)「ポルトガルの海外発展における女性」(スペインと違い、女性を同伴しなかった。C.ボクサーの論文の紹介):17portuguesewomennavera.pdf へのリンク
4)「16世紀のポルトガルのインド交易とその船隊−奇書”船隊備忘録”」:28portuguesetradewithindia16c.pdf へのリンク
2002年に海事史学会の例会で発表したものに、船隊備忘録の冒頭のコピー、
当時のポルトガルの重量単位と貨幣単位の一覧、そしてポルトガル語の香辛料・香料の語彙集を写真を付して載せました。
5)翻訳「上昇と狭まり:16世紀ポルトガル船の船底設計に用いられた幾何学的アルゴリズム」:50risingnarowing16cportugueseship.pdf へのリンク
3.スペインの船、造船、航海術、通商に関連したものです。
1)16世紀におけるスペインの船旅の様子を紹介した「西インドへの旅客」カーラ・ラン・フィリップス教授が英訳:8pasaferosdeindias.pdf へのリンク
2)メキシコとフィリピンとの間で運行されたマニラ・ガレオンの全体像です。「マニラ・ガレオン」:9manilagaleon.pdf へのリンク
3)「18世紀におけるスペイン最初の乾船渠と、その先行者としての英国とフランス」:10firstspanishdock.pdf へのリンク
4)1587年のガレオン船「ガルシア・デ・パラシオの3DCG復元」:12galeondepalacio3dcg.pdf へのリンク
5)「16-17世紀のスペインのトネラーダ」、船のトン数の考え方について考察:13toneladaespanol16c.pdf へのリンク
6)「16-17世紀のスペインの度量衡」:14spanish16cweightandmeasures.pdf へのリンク
7)「16世紀末のスペイン船の設計基準とトネラーダ、そしてポルトガル」:20spanish16cshiptonelada.pdf へのリンク
海事史学会(2013年7月)の例会で発表した16世紀末のスペイン船(上のINTSRUCION NAUTICAの図)
のレジメ「16世紀末のスペイン船の設計基準とトネラーダ、そしてポルトガル」を掲載しました。
8)「17世紀のスペイン船とオランダ船の肋骨構造とその建造」24framingofspanishanddutchship.pdf へのリンク
最近の海洋考古学による研究成果を踏まえた17世紀のヨーロッパ船の肋骨構造について、
スペインあるいは英国での肋骨からの建造法「フレーム・ファースト」とオランダの船底板張りからの
建造法「シェル・ファースト」を図で分かりやすく対比しました。(2014年10月海事史学会例会で発表)
9)「1587年のスペインのナオ船 付図つき」26spanishnao1587.pdf へのリンク
海事史研究 第70号〔2013年)の「一五八七年のスペインのナオ船」のもとになった原稿に
付図を多く付けて理解の手助けとしました。
10)「17世紀初頭のスペインにおける造船の改革」27shipbuildingreform17cbigningspain.pdf へのリンク
これを基にして海事史研究 第71号(2014年)の同名の原稿を書きました。
11)「17-18世紀のスペインの造船所〔2015年5月に海事史学会の例会で発表)31spanishastillero17and18c.pdf へのリンク
北部海岸一帯がスペインの造船の中心部であり、その造船所の様子、運営の実態を紹介しています。
本稿用の地図と絵画を付けましたので一緒にご覧ください。32spanishastillero17and18map.pdf へのリンク
12)「造船材森林の管理 : 16-17世紀スペイン北部の状況」(2015年8月に海事史学会の例会で発表)33spanish17cwoodforship.pdf へのリンク
スペインでは造船用木材を確保するために造船監督官が森林保護官を兼ねた制度が創られた。
その制度と実態を紹介する。
13)「16-18世紀のスペインのアメリカ植民地における造船」38construccionnavalspanishamerica.pdf へのリンク
レアレッホ、グアヤキル、ハバナなどスペインのアメリカ領における造船史です。
14)「16-18世紀のスペインのアメリカ植民地における二つの艦隊 −海賊との戦い」39dosspanisharmadasenamarica.pdf へのリンク
カリブ海の海賊と戦うための「バルロベント艦隊」と南海(太平洋のアメリカ大陸西岸)
の海賊と戦うための「南海艦隊」の歴史です。39dosspanisharmadasenamarica.pdf へのリンク
15)「大浦天主堂付属博物館展示用サン・フェリペ号の模型船の設計」43sanfellipemodeloouratenshudou.pdf へのリンク
16)「16世紀末−17世紀初頭のスペインとポルトガルにおける船殻の設計と建造」56spaiportfulldesncnstru.pdf へのリンク
4.イギリスの造船に関連したものです。
1)「英国の16世紀末ー17世紀初頭における造船における数学の導入」44intromathematics17cenglishshipbuild.pdf へのリンク
2)「英国の造船に関する1620-1625年に書かれた論文」の翻訳45englishshipbuildtreaty1620.pdf へのリンク
3)「英国のニュートンによるコピー:1600年頃の造船の手写本」の翻訳46newtonmanuscriptonship1600.pdf へのリンク
4)「ハリオットの造船と索具に関する手写本(1608〜1610頃)」の翻訳47harriotmanuscript1608.pdf へのリンク
5)マシュー・ベイカーの断片集のリチャード・バーカーによる論文「ペピシアン図書館の断片」の翻訳48pepysianfragmentmathewbaker.pdf へのリンク
6)A.ジョンストンの博士号論文「数学の実用的使用の発展、第3章マシュー・ベイカー」の翻訳51mathematicalpractitionmabaker.pdf へのリンク
7)W.アベルの「船大工商売、第2部」の翻訳52shipwrighttrade2ndpart.pdf へのリンク
8)1625年頃に書かれた「索具に関する論文」の翻訳54englishrigging1625.pdf へのリンク
9)ウイリアム・アダムスの頃の英国の船渠68anjinenglishearlydock.pdf へのリンク
10)ウイリアム・アダムスの頃の英国の船渠(按針会発表のパワーポイント)69anjinenglishdockpowerpo.pdf へのリンク
11)乾船渠前史と英国最初の乾船渠関連翻訳70transengearlydockbookrev.pdf へのリンク
12)17世紀初頭の英国における造船の諸文書71englishipbuild17cdoc.pdf へのリンク
13)1600年頃の造船の手写本:ニュートンによるコピー及び1620年頃に書かれた造船に関する論文の全訳72englishshipbuildalltraansl.pdf へのリンク
14)17世紀初頭の英国における造船の諸文書を発表時のパワーポイント73englishippowerpo.pdf へのリンク
5.その他
1)「17世紀:VOC船と10世紀:バイキング船の復元 −北欧とオランダの海事博物館」11vikinganddutchmuseum.pdf へのリンク
2)「スペイン:バスク、フランス:ロシュフォール、オランダ:レリーシュタット 造船の故地と復元船を巡って」25visitoldshipbuildingplaces.pdf へのリンク
スペイン北部(バスク、ビスカヤ、ガリシア)、フランスのロシュフォール、オランダのレリーシュタットに
16-18世紀の造船の故地を訪れました。その報告書を4.2)「スペイン:バスク、フランス:ロシュフォール、オランダ:レリーシュタット
造船の故地と復元船を巡って」に載せました。撮った写真を多く入れています。
3)「パーシュ図解木造帆船3か国語辞典」34Paaschencyclopedia3languages.pdf へのリンク
有名な英国のパーシュが著した「図解 船のエンサイクロペイディア」の図を利用した
スペインとポルトガルの書物の同じ部分を並べて編集しました。
4)「サン・ファン号:沈船の保存上の位置づけ。レプリカの建造状況」42sanjuanpresaveyreplica.pdf へのリンク
5)ヴェネチアの造船設計法に関するベラバルバの「船殻設計の古い方法」の翻訳49oldhulldesignmethodbelabarba.pdf へのリンク
6)(1)「クレードルによる進水の歴史−ヘダ号、開成丸、戦艦武蔵」62historycradlehedakaiseimaru.pdf へのリンク
及び、そのペーパー中の主な図面をA4横型で「クレードルによる進水の歴史 選別集録附図」:63selectedplateshistorycradlehedakaiseimaru.pdf へのリンク
(2)クレードルに関する英語の書物・論文の翻訳:60translatelaunchcradleenglish.pdf へのリンク
(3)リチャード・バーカー「航海の揺籃・再考」の翻訳:58bakercradlenavigationrevis.pdf へのリンク
(4)クレードルに関するイタリア、ポルトガル、フランス語の書物・論文の翻訳:59translatelaunchcradlepoesfre.pdf へのリンク
7)「欧米における船の考古学的発掘、保存、レプリカの建造」64archaeologpreservrepulicshipeurop.pdf へのリンク
8)国際海事科学史 第20回会議
(1)"The First Ship Launching by Cradle in Japan"65draftpaperforirhnsxx.pdf へのリンク
(2)日本語原稿「日本におけるクレードルを用いた最初の進水」66irnhsjapaneselaunchingcradle.pdf へのリンク
(3)「日本におけるクレードルを用いた最初の進水」の発表パワーポイント67firstlaunchingcradlejapanpowerpoint.pdf へのリンク
6.書物と法令集の翻訳
1)ルイス・デ・アルブケルケ著「発見史への導入」(ポルトガル語より全訳、313ページ)):18albuquerqueintrodesco.pdf へのリンク
ポルトガルにおいて天文航海が始まった状況についてのルイス・デ・アルブケルケの素晴らしい著作
「発見史への導入」を全訳したものを、原典の挿し絵を加えて載せました。
2)レオノール・フレイレ・コスタ「リスボン河畔のナウ船とガレオン船」(ポルトガル語より全訳、334ページ):19nausegaleonderibeira.pdf へのリンク
ポルトガルのナウ船とガレオン船の造船について、経済史・産業史からアプローチした
レオノール・フレイレ・コスタの「リスボン河畔造船所のナウ船とガレオン船 −喜望峰航路のための16世紀における
造船」を全訳したものを載せました。戦国時代に日本に来航した黒船の理解にとって基本的な著作です。
3)メキシコで1587年に出版されたガルシア・デ・パラシオ「航海指南書」の造船の部の翻訳:21palasioinstructionnautica.pdf へのリンク
2014年1月:ガルシア・デ・パラシオの「航海指南書(INSTRUCTION NAUTICA)」の造船に関する部分
を翻訳したものを 載せました。「海事史研究 第70号(2013年11月)」に掲載された
「一五八七年のスペインのナオ船」はこの翻訳を基に執筆しました。
4)トメ・カーノ「造船の書」の翻訳:23tomecanoarteparafabricar.pdf へのリンク
スペインのトメ・カーノが1611年に出版した「軍艦と商船を建造し、強固なものにし、艤装する技」(「造船の書」)造船に
直接関係する部分を翻訳したものを載せました。1588年の無敵艦隊の失敗の結果、改革が加速された
16世紀末から17世紀初頭にかけてのスペインにおける造船の改革「新しい造船」を詳細に紹介しています。
5)スペインの17世紀初頭の造船に関する勅令:29tresordenanzasunacedura.pdf へのリンク
16世紀末から17世紀にかけてのスペインの造船を知る上で必読の三つの造船に関する勅令と一つの積載容量測定に関する勅令証
を全文翻訳したものを基本用語の図解と共に載せました。
6)ホセ・ルイス・ルビオ・セラーノ著「インディアス船隊のナオ船とガレオン船の造船」の主要部分を翻訳しました。16-17世紀のスペイン船の詳細を知る
上で必読の書です。著者自身の多くの作図が当時の設計を知る大変有益なものとなっています。30serranoarquitecturecompressed.pdf へのリンク
7)ソールズベリーとアンダーソンによる編集「1620年-1625年に書かれた造船論と索具論」55englshipbuildrigall1620.pdf へのリンク